学生・女子大生が失敗しないためのクレジットカードのお話(海外旅行・審査の知識・おすすめランキングも)

私自身現役の女子大生です。大学1年生の4月からアルバイトをしている信販会社で培った知識・経験をもとに、学生に向けて「クレジットカードの落とし穴」や「クレジットカードの便利な使い方」を伝えられればなと思います。学生ならではの目線で、時には実体験も踏まえて参考となる情報を発信できるように日々更新頑張ります!!

「ポイント還元します」VS「その場で現金値引」、実際どっちがお得なの?

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 皆さんは値切り交渉したことありますか?私は家電に限らず結構図々しく値切るタイプです。

 

 よく家電量販店などで値切り交渉の際に、必ずと言っていいほど店員さんに言われるのが、「ポイント普段の〇倍分つけますんで」っという営業トークです。私これ大っ嫌いでした。

 

 なぜかというと、正直言ってポイントもらったところで得した感じがしないからです。

 

 家電量販店のポイントでよくあるのは、その場でポイントは付与するけど、その場では使えない。つまり、後日その家電量販店での買い物において1ポイント=1円などというように、ポイントを現金のように使わなければ意味がない。

 

 この仕組み、どうしても得した気になれないんですよね。今欲しい商品をその場で現金割引してくれたらこっちもすごいお得感があって即決するのに、店員さんもできるだけ安くしたくないんでしょう。当然ですけどね。

 

 そういうとき今までの私は、図々しく「ポイントなんかいらないです。そのポイント分今日の買い物で割り引いてください」って言っていました。でも、このポイント還元や実質値引きについて詳しく調べてみると、必ずしも現金割引がお得とは限らないことがわかりました。そこを詳しく解説します!!

 

 

 

 

企業がポイントを導入する理由

 

①顧客の囲い込み

 どんな業種にせよ、長く経営を続けていくには既存顧客にリピートしてもらうことが重要です。もちろん新規顧客を獲得するためのキャンペーン等もやっていかなければならないですが、特に家電なんて競合他社がたくさん存在している中で新規顧客の獲得は結構難しいのが現状です。だからこそいかに既存のお客様に、少額の買い物でもいいからリピートして使ってもらうかっていうのが重要になります。

 

 その点において、ポイントを付与すれば、貯まったポイントを使おうと、数ある同業他社の中からその1つの店を選ぶ動機にはなりますよね。

 

 

 

②来店促進

 これは①の顧客の囲い込みと近いですが、仮に家電量販店で例えると、大体置いてある商品の種類にそこまでの差はないですよね。値段も日々同業他社と競い合っているので、そこまで変わらないと思います。あとはどれだけ付随するサービスがあるかですよね。保証期間が長かったり、配送料無料だったり。

 

 こういうほぼ同じ条件のもとで買い物するとしたら、やはり少しでも安く買えるところ、つまり以前付与してもらったポイントで割引してもらえるところがいいですよね。

 

 そういった来店の動機につながるのも、ポイントマーケティングの強みですね。

 

 

 

③顧客単価アップ

 ポイントカードにポイントが貯まっていれば、そのポイント分割り引かれるから、例えば1ランク上のグレードの製品であったり、保証期間を長くしたりと、客単価が上がる傾向があるみたいです。

 

 やはり頭の中に「〇〇ポイント貯まっているから、〇〇円分安くなる。少し高いけどこっちの最新型モデルにしよう。」ってなりますよね。そこもポイントカードマーケティングの強みの1つですね。

 

 

 

 

ポイントより現金値引きをする理由

 一部の企業では、ポイントカードや現金値引きのメリット・デメリットをそれぞれ比較した上で現金値引きをしているところもあります。その理由としては、以下の4点が挙げられます。

 

 

①現金ポイントカードの顧客情報が正確に把握できていない

 顧客情報の収集には、店舗にある各種の伝票や情報類を活用すればいいのですが、現金ポイントカードの申し込みは簡便であるが故に、情報の正確性や情報の更新などを含めたメンテナンスに限界があるというのも弱みです。

 

 

 

②投資負担が大きい

 ポイントカードの導入はとにかくコストがかかる。レジや基幹システムのメンテナンスの改修などにはコストの負担も大きくなります。そのコストを考えると、その分現金割引した方が、長い目で見て損がないという企業側のメリットがあります。

 

 

 

③売り場の負担が大きい

 カード発券、ポイント交付、還元作業などで人員コストが非常にかかる。また、レジでポイントカードの処理をするときも、レジ処理に余計な業務がプラスされて、レジ係の負担が増え、別の部分で釣り銭ミスなどの影響が出る可能性があります。

 

 また、最近では電子マネーが複数普及しているので、顧客が利用する電子マネーによってポイント付与率が違ったりと、その電子マネー自身のポイントを使って買い物したりなど、レジ係にとっては複雑な処理が多数存在しています。そこの負担や、処理を楽にするデバイスの導入などを考えると、現金割引の方が企業側が損しない可能性もあります。

 

 

 

④ムダな競争

 最近は来店するだけで「来店ポイントがもらえる」みたいな会員向けのサービスを展開している企業が多いですよね。でも正直これってキリがなくて。

 

 買い物もしていないのにポイントを付与するようになったら、それも最初は1つの他者との差別化で有効だったと思います。ただ、今はそんなのどの企業でも当たり前になってきていて、さらにポイントが付与される機会を顧客に与えるなどとしていたら、そういう会員サービスに歯止めがきかなくなりますよね。

 

 また、ポイントを大して貯めていない顧客に対しても、来店ポイントはポイント付与することになるので、ターゲットを絞り込めないで、見込みのない顧客にもポイント奉仕することになります。無駄ということです。

 

 

 

ポイント還元率ごとの実質的な割引率

 ◉1000円の商品を買った時に、ポイント還元率によって実質割引率はどう変わってくるのか。(1ポイント=1円とする。)

 

 

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 これをグラフ化すると

 

 

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 実質割引率とポイント還元率の差がだんだん広がってきます。

 

 そしてつまり、現金割引がお得とかポイント割引がお得とか、一概には言えないということがわかります。そして、ここからわかるオススメしたいポイントの貯め方・使い方としては、

 

  • ポイント還元率の高い商品は現金で購入して、なるべくポイントを貯めること
  • ポイント還元率の低い商品は、できる限りそれまで貯めたポイントと交換すること

 

これが最大限にポイントを活用しつつ、割引も受けつつ買い物できる法則なのではないかなと思います。

 

(情報元:ポイント還元の実質的な割引率

 

 

 

最後に

 結果的に、タイトルにあるような、「ポイント還元します」VS「その場で現金値引」の勝敗はつきませんでした。しかし私が主張したいのは、見かけ上のポイント還元や現金割引に騙されるなということです。

 

 今回数値例で示したものは結構極端な例でしたが、ある一定段階までは現金割引の方がお得で、ある点を越えるとポイント還元の方がお得になります。

 

 ただ、これをいちいち計算して、ポイント何ポイント使ってとか考えるの面倒ですよね。また、交渉次第でポイントがたくさんもらえたり、それこそ現金価格を大幅に値引きしてくれたりと、時と場合によって変わってきます

 

 以下に家電量販店等で用いられる代表的なポイント還元率と実質値引率の関係を示した表を載せたので、ぜひ参考にしてみてください!!

 

 

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 高額な商品ほど絶対的な金額との差が大きくなっていくので、注意してください!!

 

読んでいただきありがとうございました!!