学生・女子大生が失敗しないためのクレジットカードのお話(海外旅行・審査の知識・おすすめランキングも)

私自身現役の女子大生です。大学1年生の4月からアルバイトをしている信販会社で培った知識・経験をもとに、学生に向けて「クレジットカードの落とし穴」や「クレジットカードの便利な使い方」を伝えられればなと思います。学生ならではの目線で、時には実体験も踏まえて参考となる情報を発信できるように日々更新頑張ります!!

延滞が続いてしまった!やっぱり実家に連絡が行くの?カードも強制解約されるの?素朴な疑問を解決します!

 

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                                  photo by http://xn--u8jvc1drbz972aywbk0by95ffo1aqm1c.com/post-66/

 

 

 「借金の取り立て」と聞くとそれこそまさに怖いお兄さんが家に押しかけてくるイメージを持つ方、多くいらっしゃると思います。

 

 私なんかは昔から「闇金ウシジマくん」の漫画が好きで、実写版も見ていて闇金のああゆう取り立てが、消費者金融、もしくは普通のカードローンでも延滞し続ける人には行われると思ってました。

 

 確かに昔の貸金業法がきちんと整備されていない時代は、それこそ法外な金利でお金を貸し、返せない人には異常な取り立てをしていたという事実はあるとは思います。でも今の時代そんなことってあるんでしょうか?

 

 私も半信半疑でいろいろ調べ、現在の延滞し続けた人に対する「取り立て」事情を、わかりやすくまとめてみました。

 

 

 

 

延滞とは

 延滞とは、まさに支払いが滞ること。だから延滞が続くというのは、何ヶ月にもわたって支払いが滞っていることをここでは指します。

 

 約定返済日*1入金締切日*2にも入金がなく、早期督促を行っても、期日までに入金が確認されない場合、その売掛金は延滞金となります。

 

 

 延滞の定義など、延滞に関する詳しい話題はこちらも参考にしてください!! ↓

 

cardgirl.hatenablog.com

 

 

 

 

支払督促

 クレジットカード会社では、一般的に延滞月数で債権管理をしています。具体的には、1ヶ月遅れ債権、2ヶ月遅れ債権、3ヶ月遅れ債権のように分類します。「遅れ」とみなされる日はカード会社によって異なり、毎月決まった日を特定日として設定し、その日に延滞月数をカウントします。

 

 延滞にもそのレベルがありまして、やはり1ヶ月以内の延滞と3ヶ月を超える延滞では、その悪質性レベルが全然違いますよね。

 

 

  • 早期督促(第一督促) → 約定返済日までに入金がなく、延滞確定日までに行う、初期返済に対する督促
  • 一般督促       → 1ヶ月を経て延滞が確定した時に行う督促
  • 管理督促       → 3ヶ月から4ヶ月を過ぎて行う督促

 

 

 一般的には一言に「督促」と言っても、その延滞月数によってこのように分類されます。また、管理督促の対象となった債権を「管理債権」と呼びます。

 

 

 

 

延滞の発生後

 多くのクレジット会社は、延滞が発生した場合、その延滞データがすぐに債権管理システムに転送されます。転送された延滞データをもとに、各クレジット会社の持つコールセンターの部署で顧客あてに架電します。

 

 同時に、送られてきた延滞データは、延滞管理、交渉管理、督促状作成などの文書管理の部署のシステムにも反映されます。

 

 カード会社側からしたら、できるだけ迅速に返済してもらえれば助かりますよね。1ヶ月程度の遅れであれば、「本当に忘れていた」「うっかりしていた」という状況が想定できないわけではありません。その早期督促の対象となった人物に対してあまりにもしつこく何度も架電するのは、手間もかかるし最適ではありませんよね。

 

 ここで重要なのは、延滞のレベルに応じて、その相手に対して最適なコンタクトを取ること。

 

 何も架電して顧客と話すだけが督促の方法だけではありません。カード会社の目的は返済してもらうこと。だから延滞者に架電して、相手と話すことで相手の状況を把握するっていうのも1つ、返済してもらうための有効な手段です。相手の状況にあった返済方法なりを提案できますし、文書だと結構簡単に嘘をつけますが、実際に電話口で話すと嘘をつけてもどこかでボロが出ちゃったりしますよね。

 

 他にもメールやハガキなどで督促するのも有効です。カード会社目線でいくと、送った履歴が形として残りますからね。

 

 

 

 

督促の連絡はやっぱり実家にも行っちゃうの?

 督促の際に参照する個人情報は以下の通りです。

 

  • 氏名
  • 住所
  • 電話番号(自宅 or  携帯)
  • 勤務先名
  • 勤務先所在地
  • 勤務先電話番号

 

 

 個別クレジット契約で保証人が付いている場合は、これにプラスして

 

  • 保証人との続柄
  • 保証人の自宅の住所
  • 保証人の電話番号
  • 保証人の勤務先、所在地、電話番号

 

これらの情報が参照されます。

 

 つまり、クレジットカードには保証人はいませんよね。だから原則本人以外あてに督促状が届くことはありませんので安心してください。

 

 ただ、個別クレジットの場合は間違いなく督促のレベルが「管理督促」程度まで動くと、保証人にも連絡が行きます。学生だと基本的に親権者が保証人になりますよね。ということは問答無用で実家に連絡が入ってしまうということです。

 

 ただ、電話の際は個人名で架電するのがルールとなっています。固定電話だと確実に本人が出るとは限らないので、最初は個人名を名乗り、本人が電話口に出たのを確認してからカード会社の名前や信販会社の名前を出すルールとなっています。

 

 

 

 

カードの強制解約

 延滞が3ヶ月を過ぎて、管理督促になると個人信用情報センターに事故登録を行います。カードの場合はここで強制解約となります。

 

 つまり、早期督促、一般督促程度ならまだ大丈夫ということです。ただ、カードの強制解約はありませんが、確実に延滞の記録は残るので、次にまた延滞が起きるとすぐにレッドカード、基準の厳しいカード会社であれば、強制解約になる可能性があります。

 

 だから、もちろん延滞はダメ。1回の延滞なら正直なところそこまで不安に思う必要がありませんが、イエローカード状態。あと何回か延滞を起こしてしまうと、延滞が連続していなくてもカードの強制解約っていうのが起こりうる可能性はあるってことです。

 

 

 

 

最後に

 延滞は絶対やってはいけないことです。ただ、1回の延滞であれば、「うっかりしてた」というのも認められますが、それが複数回続くと、故意にやっている、お金にルーズな人間なんだなと思われます。絶対にダメです。

 

 また、よくいらっしゃるのが延滞後に督促の電話をかけたら逆ギレするお客様。「払えないものはしょうがない」などと言って支払う意思のかけらもない方がいらっしゃいます。電話での記録、多くは録音されていたり細かくメモを取られていたりします。

 

 そういう対応が悪い方だと、早期督促→一般督促雨→管理督促の順にレベルが移っていきますが、これがこの順番通りではなく督促される可能性もあります。

 

 対応が悪い、返済意思が感じられない人は、督促はカード会社側にも大きなコストがかかるので、初期段階から結構厳しい督促が届く可能性もあります。保証人連絡も比較的早い段階で行われる可能性もあります。

 

 「早期督促→一般督促雨→管理督促」はあくまで一般的な流れです。これを悪い意味で飛び級するケースもあるので、自分が「借金をしている側」「お金を借りている側」の立場であることを自覚し、必ず返済はしましょう。

 

 

 

参考図書:

 

 

読んでいただきありがとうございます!!

 

 

*1:約定返済日とは、日本のクレジットカードの場合、その多くは支払日を指します

*2:入金締切日とは、金融機関から返送される口座振替結果データをシステムに取り込み、口座振替返戻処理をする日のこと