限度額、ショッピング枠、キャッシング枠、混同していませんか?その違いを詳しく解説してみました!!
限度額、ショッピング枠、キャッシング枠いろいろありますよね。私も正直、クレジットカードを持ちたての頃は混同していました。でも「限度額」と一言に言っても、様々な枠の限度額があるんです。
私のように 限度額、ショッピング枠、キャッシング枠を混同している学生に向けて、わかりやすくそれぞれを解説してみました!!
限度額
限度額とは、簡単に言うと「この金額までなら使ってもいいよ」っていう上限の金額を指します。他には利用限度額、利用可能額、借入限度額などといった呼び方があります。
カードを申し込んだ際に、審査状況によってその人の限度額は決まります。学生であれば安定した収入がないので、最初は限度額10万円〜30万円程度に設定されていることが多いです。
この限度額はショッピングにもキャッシングにも存在しています。要するにショッピング枠の上限も限度額というが、キャッシング枠の上限も限度額と言います。
ショッピング枠
ショッピング枠とは「ショッピングでこの金額まで使っていいよ」という金額の枠のことです。つまりショッピング枠が50万円だと、簡単に言うと、買い物の時に50万円までカードの決済ができるということです。
ショッピング枠の審査基準
ショッピング枠は「支払可能見込額」を調査することで決まります。
この支払可能見込額というのは、利用者等の年収から生活を維持するために必要な支出や債務などを除き、利用者が無理なくクレジット代金として1年間に支払うことができると想定される金額のことです。
- 支払可能見込額算定方法
支払可能見込額 = 年収 ー 年間請求予定額*1 = 法律で定められた生活維持費
という計算にて成り立ちます。
法律で定められた生活維持費とは、以下の表の通りです。
photo by https://www.jreast.co.jp/card/caution/exploit.html
- 調査に基づくショッピング枠の算定方法
支払可能見込額 × 0.9 ≧ 利用可能枠
- ショッピング枠の計算例
申込者の情報
年収:300万円
年間請求予定額:50万円
住宅ローン:有
世帯人数:3人
①支払可能見込額
年収300万円ー年間請求予定額50万円ー生活維持費209万円=支払可能見込額41万円
②ショッピン枠の利用可能額の上限値
支払可能見込額41万円×0.9=36万円(小数点以下切り捨て)
→利用可能額は36万円を超えない範囲となります。
基本的にはこの算定方法に則って、ショッピング枠が定められます。ただ、この基準にプラスしてカード会社各社が独自の審査基準を持っているので、一概にこの金額とは言えないです。
カード会社独自の基準は公表されておらず、また、個人信用情報機関の情報によって判断している会社も多いです。
この支払可能額調査を行うタイミングについては、
- クレジットカード発行時
- クレジットカード有効期限更新時*2
- 対象商品利用可能額の増枠申請時
以上の3点になっています。
ここで注意しなければならないのは、同じ発行会社のクレジットカードを複数持っている場合は、いずれかのカードが上記1〜3に当てはまった時に、持っている全クレジットカード全てで利用枠が変更される可能性が有ることです。
キャッシング枠
キャッシング枠とはキャッシングで利用できる金額の限度額のことです。
クレジットカードでのキャッシングとはそのカードを利用してATMやキャッスディスペンサーなどからお金を借りるサービスのことを言います。
ショッピングと違うのは現金を借りる点です。ショッピングでのカード利用は、買い物等商品を購入する際に代わりに支払ってもらうサービスです。一方、キャッシングはモノやサービスではなく、直接現金を借りるため、いわば消費者金融と同じ要素が強いです。
カードキャッシングのメリット
- クレジットカード発行時に一緒にキャッシング枠の審査を受けていれば、すぐに利用できる
- 急に「現金」が必要となった時にすぐにATMで引き出せる
- 24時間365日いつでも、ATMさえあれば利用可能
- 銀行の融資よりも気軽に借り入れられる
カードキャッシングのデメリット
- ショッピングと異なり、翌月一括払いの返済でも金利手数料が発生する
- 個人信用情報にもキャッシング情報は記録されるため、社会的信用度が低くなる可能性がある
- 気軽に借り入れできるために、小額の借り入れが積み重なり「気づいた時には多額の借金に」なんてこともある
キャッシング枠の審査基準
キャッシング枠は貸金業法という法律に基づいて、年収の3分の1以内になるように制限されています。
つまり例えば
- 年収500万円の人 → 約160万円
- 年収400万円の人 → 約130万円
- 年収300万円の人 → 約100万円
というような範囲内に収まるような限度額に設定されます。
ただこれはあくまでも法律上の決まりだけで、これにプラスしてショッピング枠の審査と同様、カード会社各社の審査基準が適用されます。
特にカード会社として重視しているのはCICをはじめとした個人信用情報機関の情報です。キャッシング審査で特にマイナスと判断されるのはやはり現在の借り入れ状況だと思います。
現在どこかで借り入れがある場合は、先述した算定方法よりもはるかに低い金額で設定される可能性もあります。
学生のキャッシング枠
学生のキャッシング枠は多くは0万円〜20万円ぐらいが多いかなと思います。10万円の方が最も多いかもしれないですね。
私なんかの場合は、できればキャッシングしたくないので、5枚カードを持っているうちほとんどがキャッシング枠0万円に設定しています。学生にはもともとキャッシング枠を与えてないっていうカード会社もありましたし、ただ何枚かは10万円程度のキャッシング枠は持っていた気がします。
キャッシング枠は基本的にはショッピング枠より小さい額に設定されています。
学生のキャッシングはお勧めできないけど、ただ持っていないと結構不便なケースがあります。それが海外旅行の時です。
海外旅行では現地通貨が必要となりますが、空港や銀行等で両替して現地通貨を持っていくより、現地のATMでキャッシングした方がレートがいいケースが多いです。だから私は海外旅行の時だけキャッシングを利用します。
大学生なんかは、長期休みに海外旅行に行かれる方も多いと思いますが、そういう時はキャッシング非常に便利です。複数枚クレジットカードを持っている方は、海外で使うように1枚ぐらいはキャッシング枠10万円程度を持っていた方が便利かと思います。
総枠
総枠=ショッピング枠+キャッシング枠、という式で成り立ちます。ただ、世の中の総枠の多くは、ショッピング枠がその大変を占めています。
多分審査に通ってカードが送られてくるのと同時に、用紙が封筒に入っていると思います。その用紙に、自分の限度額とともに記入があるはずです。
photo by https://www.jcb.co.jp/goriyou/kanouwaku.html
最後に
一言に限度額と言っても、その中身はショッピング枠の限度額であったりとか、キャッシング枠の限度額であったりします。結構混同していらっしゃった方いたと思います。
先述しましたが、学生はキャッシング枠は0円にしておくのが無難だと思います。24時間365日ATMからお金を引き出せるのがキャッシングのメリットではありますが、そういういつでもお金を引き出せる状態にしておくと絶対に借りてしまいます。
最初は小額だからと思っていても、その手軽さに何度も繰り返しキャッシングして、チリも積もれば山となります。結構学生でキャッシングたくさんして借金地獄って言う人いると思います。
同様に、カードのキャッシングでは間に合わず消費者金融に手を出してしまったら、これから将来が期待される学生なのに、人生狂っちゃいますよ。絶対ダメです。
参考図書:
読んでいただきありがとうございます!!!