学生・女子大生が失敗しないためのクレジットカードのお話(海外旅行・審査の知識・おすすめランキングも)

私自身現役の女子大生です。大学1年生の4月からアルバイトをしている信販会社で培った知識・経験をもとに、学生に向けて「クレジットカードの落とし穴」や「クレジットカードの便利な使い方」を伝えられればなと思います。学生ならではの目線で、時には実体験も踏まえて参考となる情報を発信できるように日々更新頑張ります!!

3回の延滞までは大丈夫?クレジットカードによくある噂とその真実

 

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                                                   photo by  http://www.blacklist-guide.net/knowledge/creditcard.php

 

 

 クレジットカードを持ってる方の多くは1度はやったことある人も多いとおもいます。それが「延滞」です。

 

 仮に今まで1度も延滞したことがないっていう人は、それは本当に素晴らしいことです。私たちも人間ですから、支払日を間違えた、金額を間違えて口座に入れてしまって引き落としがかからなかった等、いろんな事情で「延滞」してしまうこと、あります。

 

 「延滞」は絶対にダメです。でも多くの方はこの延滞に関して間違った知識を持っている人が多いです。

 

 「延滞」をしてしまうことがどれだけ大変な事か、それとともに延滞の正しい知識を理解してもらうために、「延滞」に関することをわかりやすく解説してみました!!

 

 

 

「延滞」の定義

 一般的に「延滞」とは支払いが滞ることと定義されます。

 

 クレジットカード業界としては、約定返済日を過ぎ、入金締切日にも締切がなく、早期督促を行っても期日までに入金が確認されない場合を「延滞」としています。だから、仮に支払日が26日だとして、26日に口座から引き落とされなかっただけでは延滞とはなりません。その後いろんな流れの中で、最終的な期日までに入金が確認されなかった場合に「延滞」と見なします。だから、一般的な「延滞」の定義とは少々ずれがあるように思います。

 

 ただこの「延滞」と捉えるタイミングは、カード会社、信販会社、消費者金融等様々な金融機関ごとに違うのかもしれません。

 

 

 

遅延損害金の発生

 遅延損害金とは金銭債務の不履行の場合に、期限が経過したことによって債権者に対して債務者が損害賠償として、法律上当然に支払わなければならない金銭を言います。

 

 簡単に言うと、延滞が発生した場合、延滞した期間に応じて、あらかじめ借款に定められた遅延損害金が発生します。経験がある方もいらっしゃると思います。

 

 実際に私も延滞したことがあり、遅延損害金という名前ではないけど、事務手数料催告手数料というなで請求されました。

 

 

 その時信販会社から送られた請求書です。↓↓

 

 

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 私が延滞してしまったのは、もちろん故意ではありませんよ。引き落としの指定口座が普段は使わない口座で、そこにいつも支払いの数日前にお金を入れるっていうのをいつもやってました。

 

 この時も数日前にちゃんと口座にお金を入れてました。ただ、忘れてたんです。その月にETCカードを使ったことを。このカードを作った時になぜか一緒に送られてきたETCカードを初めて使ったんですよね。普段は車に乗らないペーパードライバーなので、全く忘れていました。

 

 という経緯で、先にETCカード分が引落とされてしまったので、ローンの分が落ちなかったっていう感じですね。支払日の数日後に通帳記帳してわかってすぐ連絡したんですが、遅延損害金は発生してしまいました。

 

 遅延損害金は延滞した元金に対して、その翌日から完済の日まで請求されます。また、支払いの途中で遅れが発生した場合には、遅れが発生した翌日から遅延損害金が発生します。

 

 

 

 

遅延損害金認定のタイミング

 先述しましたが、金融機関によって「延滞」の認識のタイミングが異なることがあります。同様に、遅延損害金が認定されるタイミングも、顧客の返済方法によって異なります。

 

 クレジットカードやショッピングローンの支払い方法として最も多いのは、金融機関からの口座振替だと思います。口座振替の場合は、クレジットカード会社なり信販会社なりが指定した約定返済日を過ぎてから数度の引き落としをかけても、口座にお金がなく引き落としできなかった場合に、口座振替の返戻データが届きます。そのデータが登録された日が延滞日という認識になっています。

 

 ただ、ここで注意しなければならないのは、これは口座振替の場合だけです。振込での支払い、窓口での支払いの場合は、クレジット会社の指定した日が入金締切日となります。つまり、入金締切日に遅れてしまうと、それはすでに延滞となってしまいます。

 

 

 

3回までの延滞なら大丈夫?

 先日大学生が話していたのを聞いたのですが、お金が足りなくてクレジットカードの引き落としがされなかったと。それに対してその友達が3回までの延滞ならブラックリストに乗らないから大丈夫と言っていました。

 

 私はこれを聞いて、何の根拠があって「3回までの延滞なら大丈夫」って言えるんだと思いました。

 

 これ、間違いじゃないというか、半分正解、半分不正解なんですよね。

 

 というのも、私は信販会社の審査部門で現在も審査に携わっていますが、そもそもブラックリスとというものを見たことがないからです。というより、上司は「ブラックリストなんて存在しない。」って断言してますけどね。

 

 私は実在はするかもしれないけど、仮にあったとしても、そう簡単に金融機関従事者でも見れないものなんじゃないかなと思っています。

 

 半分正解、半分不正解といったのは、実際に審査してて確かに3回連続でCICにP*1やA*2が付いていたら、私が勤めている会社の基準なら問答無用で不可にするからです。

 

 ここで大事なのは3回連続っていうところ。3回も連続して支払いが悪いと、お金を貸す立場からすると返済意思が感じられません。そんな人に新たなクレジットカードを発行したり、現金を貸し付けたりするでしょうか。普通はしないですよね。

 

 ただこれはあくまでCIC上でAやPが3回連続でついたらという話。それもあくまで特定の信販会社の話で、各社それぞれの審査基準を持っているのでその基準に満たない場合は、たった1回の個人情報事故でも審査に通らないことがあると思います。

 

 ただ先述した通りブラックリストに載ることはまた別だと思います。たった1回の延滞であったり、延滞が連続していなくて、かつ悪意性がないものであれば、もしかしたら載らない可能性があります。

 

 しかし正直に言うと、審査する側からしたら、大事なお金を貸すわけだから、2回連続で支払いに遅れがあったりすると貸したくなくなりますよね。あくまでも最終的な審査の可否は人間が下すので、「3回までの延滞なら大丈夫」とは断言できません

 

 

 

 

支払いが遅れそうな時の対処法

 やはり支払いをしないということは1番やってはいけないことです。ただ、学生・フリーター・主婦など、収入も不安定でお金のやりくりが日々大変な方は、どうしても今月は厳しいっていう時がありますよね。

 

 正直言うと、そういう支払いが厳しい時はなるべく後から分割後からリボを使って、支払額を減らすことに全力を尽くしてください。1番ダメなのは「延滞」が確定し、個人信用情報機関に事故として記録されてしまうことです。それを避けるためならたとえリボ払いであっても使うべきだと思います。

 

 では、返済方法の変更も間に合わず、それでも遅れてしまいそう、お金が足りないって方、とりあえずカード会社なり信販会社なりに電話しましょう。業者によっては、支払日を数日後ろにずらすことができたりするケースがあります。

 

 ただこれは消費者金融限定と言ってもいいと思います。それ以外のカード会社や信販会社は、支払いが遅れてしまうことを事前に連絡したとしても、個人情報事故には変わりありません。

 

 だから、意味ないと思われますが、やはり支払いが遅れてしまうことを事前に通知されれば「この人支払い意思はあるんだな」と感じ、その後の債権回収のフローが変わってくる可能性もありますよね。

 

 こればっかりは各社で基準があるし一概には言えないですが、カード決済で物を買うこと、ショッピングローンで物を買うことは少なからずとりあえずお金を借りて、後に返済するということ、つまり捉え方によっては現金を借りているのと一緒です。借金ではないですがそれに近いものだと私は思います。だからこそ、お金を貸していただいているということを念頭に置いて、支払いが遅れそうな時は事前に連絡を入れるのが常識なのではないかなと思います。

 

 

 

 

最後に

 「3回までの延滞ならブラックリストに載らない」という間違った噂が大学生の間で流れていたように、クレジットカードをはじめとしたお金に関する知識で誤った情報が多く存在しています。あくまで噂レベルの話を信用してしまっては、結局どこかで自分が損をしてしまう可能性があります。

 

 だから、噂はあくまで噂。大至急わからないこと、対処法が知りたい時はカード会社に連絡するのが1番。カード会社等は必ずカスタマーセンターを設けているので、そこに連絡すれば疑問は解決してくれると思いますし、ベストな対処法を教えてくれると思います。急ぎじゃない時は、カードやお金に関する本は世の中にありふれているので、それを読むなり、知識のある人に相談するなりしてみてください。

 

 

 ちなみに参考図書です ↓ ↓

 

 

 

 

読んでいただきありがとうございました!!

*1:Pは請求額の一部が入金されたことを指します

*2:Aはお客様の事情で入金がなかった(未入金)を指します