学生がクレジットカードの審査に通りやすい3つの理由
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「どうして信用力の低い大学生がクレジットカードを持てるのか」って疑問に思ってことありませんか?
私も18歳の時に初めてクレジットカードを作りましたが、今振り返って冷静になれば、当時は大学生になりたてで収入もなく信用力の低い私が、なんでクレジットカードの審査に通ったんだろうと思いますね。
そういう疑問もありつつクレジットカードの勉強を進めていく中で、「なぜ学生がクレジットカードの審査に通りやすいのか」という理由をまとめてみました。
親の収入状況で審査されているから
大学生なので多くの人はそんなに収入がありません。大学生だったらアルバイト収入は月に3〜8万円程度でしょうか。
仮に月に5万円の収入があったとして、1年でも60万円。よっぽどフリーターとかの方が年収は多いですよね。
しかし、そのフリーターは安定した収入がないとみなされ、クレジットカードが作れなかったりするのに、年収の低い学生はクレジットカードの審査に通ってしまいます。
その理由は、ズバリ「親の収入状況を審査しているから」です。
基本的に未成年者がクレジットカードを申し込む時は、親権者の同意が必要です。ただ、成人学生の場合、親権者の同意は必要ないですが、多くは親権者の情報を求められます。
◎学生がクレジットカードを申し込む時に記入を求められる事項
- 大学名
- 学部・学科
- 学年
- 年収(アルバイト収入)
- 親権者名(世帯主名)
- 親権者の勤務先情報
- 親権者の収入
- 実家住所・電話番号
- 住民票所在地
このような項目を申し込み時に求められることが多いです。
基本的には本人の年収で審査されますが、学生のアルバイト収入では、審査の基準である支払可能見込額をクリアすることができません。だから、親の勤め先の安定度や、収入の状況を見て審査をする場合が多いです。
また、何も親の年収が低いからといって、子供がクレジットカードの審査を通らないわけではありません。そもそも、子供を大学に行かせるだけの収入源があると判断すると、ある程度安定度が高いと判断されるみたいです。
だから子供である学生自身の収入が低くても、きちんとした大学・専門学校に通っていてかつ、上記に挙げたような親の情報が把握できれば、審査が通ることが多いです。
学生自身の個人信用情報がないから
これは私自身も信販会社の審査部門で審査業務をしていて思ったことなんですが、学生で情報がない人は、逆に審査に通りやすい傾向があるということです。
審査では申し込みがあって、その人の個人信用情報機関に照会をかけますが、たまに全く情報が出てこない人がいます。私たちはそういう人たちを真っ白な人っていうことでスーパーホワイトと呼んでいます。
情報が全く出てこない原因で考えられるのは、
- 氏名が間違えている
- 生年月日が間違えている
- 電話番号が間違えている
- 個人信用情報に載るようなクレジットの申し込みやローンを今まで利用したことがない
などが考えられます。
しかし、審査する側の判断として自分の氏名や生年月日を間違えることってそうそうないですよね。そういう場合は詐欺ではないのかなと疑いの目を向けますよね。
電話番号の場合は、今の時代複数携帯電話を持っている人もいるので間違える可能性もあるでしょう。そこはまぁある意味しょうがないですね。
個人情報に載るような、クレジットを今まで利用したことがないって人も実際にいます。ただ、30代、40代で全く情報が出てこない人ってなかなかいないですよね、普通に考えて。
今の時代の働く世代でクレジットカードを1枚も持たない超現金主義の人って、限りなくゼロに近いと思います。
そういう人は過去に何か事故を起こしたか、それこそ詐欺の可能性があります。
ただ、学生の場合はまだ20代前半の若者が多いので、今までクレジットなどを利用したことがない人もたくさんいると思います。そういう方は個人信用情報が全く出てこなくて当たり前。
そして、学生で情報が真っ白な人って、視点を変えたら今まで事故は起こしたことがなかったという見方もできます。そういう場合は、ある意味とりあえず今後どうなるか様子を見るような意味で、クレジットカード1枚目なら審査を通す傾向があります。
学生の将来性に期待しているから
申し込みがあったら、当然個人信用情報機関に照会をかけますよね。そこで先述したように全く情報が出てこない学生も半分近くいます。
その一方で延滞の情報がたくさん出てくる人もいます。そういう人に多いのが、携帯電話の端末料金の延滞です。
「携帯電話の利用料が個人情報信用機関に載るの?」とか思っている人いるといらっしゃいますよね。それが載っちゃうんですよ。
それに結構この携帯電話の延滞が原因で、クレジットカードのみならず、融資や個別クレジット等の審査に通らない人が多いのが現状です。
学生も例外なく携帯電話料金の延滞が多いです。ただ、学生の場合はまだ若いからとか、収入が多いからとかそういった理由で、将来性に期待して見逃してもらえるカード会社もあることはあります。絶対ではないですけどな。
だから、就職先が決まっているとか、まだ学生でこれから将来性ありと判断された場合は審査が通りやすい傾向があります。
最後に
なぜ学生が審査に通りやすいのか、理解してもらえたでしょうか。
ただ、残念なことにこの上にあげた3つが有効に作用するのは、1枚目のカードの審査の時のみだと思っておいたほうがいいと思います。1枚目であれば、やはりこれからの時代クレジットカードは必要となるし、学生という将来性のある身分であるし、親の後ろ盾もあるので、審査に通りやすいです。
その一方で、学生であっても全く審査に通らない方もいらっしゃいます。そういう人は、クレジットカードはしばらく諦めて、デビットカードやプリペイドカードを活用してください。
参考記事:
個人信用情報は日々支払いが終わるたびの変化していくものなので、その時は審査に通らなくても、半年後に再申し込みしたら審査に通る可能性もあります。
みなさんの参考となる情報になっていれば嬉しいです。読んでいただきありがとうございました!!